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【2021/4/11-25】名古屋市長選・性的少数者の政策課題アンケート・各候補者の回答

名古屋市中区に本拠を置く性的少数者団体・レインボーなごやは、今回の名古屋市長選挙にあたり、立候補している各候補者(4名)に政策アンケートを送付いたしました。

候補からの回答を、4/18に、ここで公開いたします。

河村たかし候補3/24事務所に訪問し手渡し、4/11に再度訪問して手渡し。(4/17にメールで回答) よこい利明候補3/24事務所に訪問し手渡し、4/11に再度選挙事務所に訪問して手渡し。(4/14に手紙で回答) 尾形恵子氏3/24に党愛知県本部に郵送(3/29にメールで回答)→4/8出馬取りやめ。 太田候補3/31郵送。(4/4にメールで回答) 押越候補4/8メール送付、4/11に街頭にて手渡し。(4/16に電話で回答、候補者に視覚障害があるため) 回答期限4/17、公開4/18

名古屋市長選2021

性的少数者に関わる政策課題についてのアンケート


質問項目

(実際に各候補者に送られた詳細なアンケート文面はこちら)


1.同性婚について

2.パートナーシップ制度について

3.同性同士のカップルについても事実婚の成立を認めることについて

4.自民党のLGBT理解増進法案について

5.野党提出のLGBT差別解消法案について

6.札幌地裁での同姓婚(ができなのは)は違憲でるあとした判決について 

7.政治家による性的少数者に対する理解のない発言について

 (具体的には、足立区議会での区議による「LGBTを認めると滅んでしまう」発言や、杉田水脈議員の「LGBTは生産性がない」などについて)

■各候補者からの回答(回答順) 太田敏光候補の回答。

4/4にメールで回答を頂きました。

性的少数者に関わる政策課題についてのアンケート


1-賛成

2-賛成

3-賛成

4-賛成

5-賛成

6-判決を支持します

7-杉田氏が議員を辞職する必要はない

自由に言わせておけばよい 自民党は杉田氏に議員辞職を求める必要はない

言論の自由

よこい利明候補の回答。

4/16に当会事務職に郵送で到着を確認。日付は4/14でした。


<レインボーなごや・名古屋市長選挙アンケート回答>


1.同性婚について 「その他」

 性的少数者の抱えている困難を解決していくことは極めて重要だと考えています。一方で、憲法24条には「婚姻は、両性の合意のみに基づいて成立」と書かれていて、家族観や戸籍の問題などから国民・住民の皆さんの間でも意見が分かれているのも事実です。私は、社会の理解増進なしに同性婚を制度化していくことは、却って社会の亀裂を生みかねないと考えます。まずは、名古屋市において理解を増進すること、性的少数者の皆様の困難を解決することからしっかりと取り組んでいきます。

 

2.パートナーシップ制度について 「賛成」

戸籍上は同姓であるカップルに対して、地方自治体が婚姻と同等のパートナーシップであることを承認する制度である「パートナーシップ制度」を速やかに条例として制定します。法的な拘束力はありませんが、パートナーとして公営住宅への入居が認められたり、病院で家族として扱ってもらえたりと、一定の効力が期待できます。


3.同性同士のカップルについても事実婚の成立を認めることについて 「その他」

 婚姻に準ずる制度は、世界各国で様々な形式をとられていること、また、国の制度とは違いますが、日本国内においても自治体によってはパートナーシップ制度によって当事者の方々の直面する困難を解決する試みがあることは承知しています。

 私は、性的少数者の抱えている困難を解決していくことは重要だと考える立場ですが、国において、同性カップルの事実婚を検討するには、丁寧かつ慎重な議論が必要と考えます。


4.自民党のLGBT理解増進法について 「賛成」

 性的指向や性自認については、世の中の理解が進んでいることは感じています。一方で、問題に対する理解不足や配慮を欠いた言動によって、当事者や関係者を傷つけてしまう出来事やアウティングによって自ら命を絶ってしまうケースなど、痛ましい事件はなくさなければなりません。

 これらの事件は社会において正しい理解が不足していることから起きていると考えています。自民党の理解増進法案はまだ国会提出されていないと承知していますが、多様性を受容する社会の実現を目指し、性的指向・性同一性に関する正しい理解の増進を目的とした法律の制定は必要であり、与野党を超えた今後の議論の進捗に期待しています。


5.野党提出のLGBT差別解消法案について 「反対」

 性的少数者が直面する困難を解決しようとする立法活動に敬意を表しますが、罰則により差別を解消しようとする考え方は意見を異にしております。

 私は、社会において性的指向および性同一性に関する知識の理解増進を図り、その多様なあり方を互いに受容する社会が実現されたときに、差別は解消されると考えます。


6.札幌地裁での同性婚は違憲であるとした判決について

 札幌地裁での判決については承知をしております。現在確定しているものではありませんし、同種の裁判も続いていることから、判決についてのコメントは差し控えます。

 今後、国会においても性的少数者に関する議論が進められることを期待していますし、私自身は名古屋市において当事者の方々が置かれている困難な状況をどのように改善すべきか、関係者の方々からのご意見をしっかりと伺いたいと考えています。


7.政治家による性的少数者に対する理解のない発言について 「その他」

 国民、住民の代表として選出された政治家が、性的指向・性同一性の多様なあり方について理解のないまま発言することは極めて残念に感じています。選挙において公職についた方の出処進退については、本人が判断すべき事柄と考えます。

押越せいいち候補の回答。 (4/16に電話にて回答)

押越候補からの回答です。押越候補は障害のために文章が読みづらいとのことで、レインボーなごや事務局酒井が設問を読み上げた上で、口頭で頂いた回答をまとめました。


1.賛成

 人間は、男とか女とかである前に人間だ。色んな場合があるという事を認めないというのはおかしい。


2.賛成

 なりすましなどの色々な問題を検討し、クリアした上で実現したい。


3.賛成

 性的少数者についての認識が弱いことが問題だ。裁判などもやって、教育などでも小さい頃から認知を深めていくべきだ。


4.賛成

 賛成だ。自民党の法案、というのが好きではないが。


5.賛成

 上に同じ。


6.性的少数者についての認識が甘いから、裁判もやっていかなければならない。そうやって、一歩一歩階段を上がっていくしかない。当事者には頑張ってほしい。

 我々集団ストーカー被害者も、集団訴訟などの裁判を起こすことを考えているが、決定的な証拠を掴むことが難しく、その大変さは理解している。だが、そういった事を繰り返していくしかない。

 あるいは、当事者が自分たちで選挙に出ていくというのも一つの方法であると考えている。


7.

 杉田議員について その他

 杉田議員の発言は、軽々しい発言であり、認識不足であり、事実に乖離した発言だ。これをきっかけにして「こうなんですよ」と理解させた上で発言を撤回させるべきだ。理解を深めるきっかけにすべきだ。


 自民党の対応について その他

 何かしたからといってすぐに罰するのではなく、双方の言い分をジャッジして、まずは認識を深めさせて、こういうことなんだと教えて、それでも杉田議員が自分の見解を貫く……という過程を経た上でなら、「だったら出ていけ」ということになるのもやむを得ない。

河村たかし候補の回答。4/17のメールで回答

レインボー名古屋回答

1賛成

理由

どのような性的指向や性自認を持つかは、人それぞれ多様であり、婚姻できる

かどうかを含めて差別があってはならない。

2その他

理由

国で同性同士の結婚が認められていない現状で、自治体でパートナーシップ制度をつくることは必要だと考える。国レベルでパートナーシップ制度を導入するとなると、異性愛者を含めた事実婚の在り方に関わる問題であり、別の議論が必要だと考える。

3賛成

理由異性愛の事実婚と同等に扱うべき。

4その他

理由理解増進は必要なことであるが、個別の法案についての賛否は差し控える。

5その他

理由差別解消は必要なことであるが、個別の法案についての賛否は差し控える。

6同性間で結婚できないことが法の下の平等に反するという違憲判決は画期的であり、肯定的に評価する。賠償請求の棄却を含めた判決の詳細についてはコメントする立場にない。

7その他

政治家の差別的発言は許されざるものであるが、議員辞職に値するかどうかは、世論動向や社会への影響をふまえ、国会で議論されるべきことだと考える。市長として、また、現在国会議員を輩出していない地域政党である減税日本代表としては、辞任まで求めるべきかどうか、判断材料が不足しており、断定的なことはいえない。


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