【2018/6】レインボーなごや・岐阜市長面談と申入れ
岐阜)LGBTの環境改善を 支援団体が市長に求める(朝日新聞) 松沢拓樹 山野拓郎、山下周平2018年6月5日03時00分 柴橋正直市長を訪問し、申し入れを行った「レインボーなごや」のメンバーら=岐阜市役所
性的少数者(LGBT)を支援する民間団体「レインボーなごや」のメンバー8人が4日、岐阜市の柴橋正直市長を訪ねた。自分たちの経験を踏まえ、「性的少数者でも安心して暮らせる市の実現」を申し入れた。 1月に柴橋市長が初当選したことを受けて訪ねた。可児市の山口晴加さん(32)は、印鑑登録証明書に記載された性別と心の性別が違うことで「いやな思いをした」と経験を伝え、記載事項から性別を削除することを求めた。 印鑑登録証明書を巡っては、八百津町が今年度から性別の記載を撤廃するなど、各地で見直す動きが出始めている。 女性として暮らす山口さんは現在、パートナーの女性(24)と子育て中。子どもを預ける保育園の書類には「母親」「父親」の氏名を記入する欄があるという。「海外ではペアレント1、ペアレント2という欄があると聞く。日本でも保護者1、保護者2としてほしい」。 岐阜市の山田侑子さん(28)は女性として過ごしているが、「病院の診察室で(戸籍上の)男の名前で呼ばれる。近所なので周りの人に知られると困る」と話し、性的少数者への配慮を求めた。 メンバーらは、県内に性的少数者が集まって情報交換できる場が少ないことや、就職活動の難しさ、相談窓口が少ないことなどを指摘し、性的少数者の生活環境の改善への理解を求めた。(松沢拓樹) 郡上市削除へ条例改正案 郡上市は、LGBTの人たちに配慮し、印鑑登録証明書の記載事項から性別に関する事項を削除する方針を決めた。条例改正案を6月定例市議会に提案する。 これまで証明書には男女の別を記載してきたが、やめるという。市の担当者によると、男女の記載があるほかの規則や要綱についても改正を検討しているといい「順次、記載の必要性を検証しながら対応していきたい」としている。 また、羽島市も同証明書から性別の記載を削除する条例改正案を6月定例市議会に提出するという。(山野拓郎、山下周平) https://digital.asahi.com/articles/photo/AS20180604004186.html
岐阜市も性別欄削除へ 印鑑登録証明書(岐阜新聞) 2018年06月05日 07:50 岐阜市が、性的少数者(LGBT)に配慮し、印鑑登録証明書の記載事項から、性別欄を削除する方針を固めたことが4日、分かった。早ければ9月の定例市議会で市印鑑条例の改正案を提出し、可決されれば年内の実施を目指す。 本庁舎と北部事務所に設置されている印鑑登録証明書などの自動交付機を9月末で撤去するのに合わせて、改正案を提出する考え。 またこの日、LGBTの支援団体レインボーなごや(名古屋市)の代表らが柴橋正直市長に、印鑑登録証明書から性別欄などをなくすよう申し入れた。印鑑登録証明書だけでなく、各種書類から不要な性別欄をなくすことなども求めている。 印鑑登録証明書の性別欄を巡っては、県内では関市や加茂郡八百津町、同郡坂祝町などが既に削除しているほか、美濃加茂市や羽島市でも年度内の削除を目指している。 https://www.gifu-np.co.jp/news/20180605/20180605-46567.html
印鑑証明の性別覧 LGBT撤廃要請 市に名古屋の団体(中日新聞岐阜・近郊版2018年6月5日朝刊) 性的少数者(LGBT)の当事者や支援者でつくる団体「レインボーなごや」(名古屋市)は四日、印鑑登録証明書から性別記載欄を撤廃するよう岐阜市に申し入れた。市は前向きに検討し、性別欄を変更するための条例改正案を準備するとしている。 印鑑登録証明書は各自治体が様式を定め、県内では関市や八百津町など一部にLGBTに配慮して性別欄を削除する動きが出ている。同団体は一月の岐阜市長選で各候補者に撤廃の賛否を問うアンケートを実施し、柴橋正直市長は当時、賛成の意向を示していた。 団体の共同代表である山口徳明さんらメンバー八人が市役所を訪れ、「岐阜市が性別欄を変更すれば、大きな流れになる」と申し入れ書を柴橋市長に提出。LGBTが安心して暮らせる街の実現を訴えた。 心と体の性が一致しないトランスジェンダーの女性、山田侑子さん(二八)=岐阜市=は病院の待合室で改名する前の男性名をフルネームで呼ばれ、嫌な思いをした経験があり、「現場でも配慮や理解が広がってほしい」と話した。(近藤統義) 羽島市は来月撤廃 羽島市は七月から、印鑑登録証明書にある「男」または「女」の性別記載を撤廃する。性的少数者(LGBT)に配慮した。印鑑条例の改正案を、八日開会の市議会六月定例会に提案する。
市が四日、明らかにした。撤廃は市民からの要望に基づくものではないといい、担当者は「時代の流れもあり、判断した」。市によると、印鑑登録証明書から性別記載をなくしても、不都合は起きない。(水越直哉)